ホーム会の目的活動第一の柱‐エネルギーの基本から考えます‐

活動第一の柱‐エネルギーの基本から考えます‐

えねるぎぃっ亭はユニークな活動です

えねるぎぃっ亭は他に見られないユニークな活動です。何故ならエネルギーの基本を基にエネルギー問題を考えるからです。エネルギーの基本は簡単であり、だれでもしっかりと考えれば理解することができます。ですがエネルギーの基本を前面に出した活動を続けているのは、ほかには見当たりません。エネルギー問題は現代における重要な基本的課題の一つであることは、すべての人が認めるでしょう。しかしそのような重要な問題を、エネルギーに関する基本法則である、エネルギー保存則をベースにして活動をしていないことは不思議なことであり、さらにはエネルギー問題を論ずる人たちの多くが、エネルギー保存則を正しく理解していない(理解したくない)のではないかという場面に、これまでの活動の中で数多く出会いました。

何故そうなるのでしょうか? 理由は様々にあるでしょうが、エネルギーに関する話を、エネルギー関連会社が行う事も多いことも大きな理由と残念ながら言えるようです。エネルギー関連会社は自社の都合が悪いことは言いません。特に化石燃料が有限である(これはエネルギー保存則を正しく理解すれば避けることができない将来の大問題です)ことを前面に出すことを渋ります。例えばガソリンやガスを売っている会社は、将来これが大問題になるということを言ったら、多くの人が節約して使うという、実は大切な行動に出てくれるでしょうが、石油販売やガス販売が伸び悩むので、それを前面に出そうとしないのでしょう。資本主義の原理に反しますからね。自動車会社は、鉄道の上を鉄車輪で走るのと、道路の上をタイヤで走るのには、エネルギー消費に決定的な差がある事を隠したがります。日本ではエネルギー問題と言えば電気と短絡して考えますが、これは電力会社にとっても、石油やガスの会社にとっても、都合がよいようです。やはり市民が自分でエネルギーの基本を理解することが大切なのです。

困ったことに、これらの企業が社会貢献として、市民に奉仕するつもりになって、エコ活動にたいしてタダで講演など行なうことが当たり前に行われています。エコ活動をしている人たちは、これに慣れて、自分の貴重な時間を割いて、これらの講演なりなんなりを、タダで聞くことをエコに貢献すると思っている人もいるかもしれません。タダほど高いものはない。この格言を皆忘れたのですかね。念のために言えば、タダと思って受け取ると、それが一番高くつくという格言です。タダと思ってエコの講演を聞けば、それが一番環境に悪い結果を生んでいるということですよね。それって危なくない?

エネルギー保存則は、一番大切な法則です

エネルギーはエネルギー保存則に従います。これに例外はありません。エネルギー保存則は、19世紀産業革命の最中に、いわゆる永久機関を多くの技術者が夢見ては失敗した経験から人類が学んだものです。そしてその後理論的にも、より深い意味を持っていることがわかりました。現在ではエネルギー保存則を疑っている物理学者は一人もいないでしょう。

ところが、ちまたに流布しているエネルギーの話を聞きますと、エネルギー保存則に反するような期待が常に持たれています。その最たるものは、エネルギー資源がほぼ無尽蔵にあるとか、エネルギー資源が次々と見つかるというものです。多くの人がそう考えているでしょう。でもエネルギー保存則からあり得ない話です。

エントロピー増大則は、エネルギーには時間のような方向性があると言います

エネルギー保存則の次に大切な法則で、エントロピー増大則があります。これは詳しく述べるとわかりにくい概念ですが、要はエネルギーは使いやすい形から、使いにくい形へと、変化の方向性があると言います。エネルギー科学者、技術者が必ず習得しなければならない物理学の体系に、熱力学という体系があります。エネルギー保存則は熱力学第一法則、エントロピー増大則は熱力学第二法則と呼ばれ、熱力学という体系の礎となる法則です。

えねるぎぃっ亭では、二つの法則をわかりやすく言い換えます

えねるぎぃっ亭では、以上二つの法則をわかりやすく言い換えます。それは次の三つの文であらわされます。

1) エネルギーは形を変える
2) 形を変えても量は変わらない
3) そして最後は熱エネルギーになる

例えば電気エネルギーは、そのままでは私たちの役に立ちません。形を変えて初めて役に立ちます。光エネルギーとか、音エネルギーとか、運動のエネルギーとか。どうですいろんな形に変わるでしょう。でも形を変えても量は変わりません。そして最初の電気エネルギーの量だけの熱エネルギーを放出します。

別の例で見てみましょう。人のエネルギーを考えましょう。人のエネルギー源は食事です。そしてその大きさは良く知られています。一日二千キロカロリーです。人はさまざまな活動でエネルギーを消費していますが、それはすべて食事のエネルギーから来ています。そして人のエネルギーの総和は、一日二千キロカロリーです。そのエネルギーがすべて熱エネルギーに変わりますから、人は一日二千キロカロリーの熱を発生させるヒーターでもあります。これは百ワットに相当します。人は百ワットのヒーター。満員電車が暑くなるわけです。

環境問題をCO2ではなくエネルギーそのもので考えます

えねるぎぃっ亭ではCO2排出を減らすという発想をあえて取りません。CO2排出はむろん化石燃料を消費するから起こります。えねるぎぃっ亭の基本的な視点は、自然エネルギーで快適に生きていく社会を築くにはどうしたらいいのか、という点にあります。自然エネルギーで生きていくことができるような社会構造に変えていけば、将来化石燃料が高騰した時も、少ない影響で済みます。つまり永続的な社会になります。一方CO2排出量を苦心して減らしても、化石燃料依存を続けていけば、化石燃料高騰の事態に堪えることができないでしょう。その時社会は大問題を抱え、多くの街が壊滅的なダメージを受けます。化石燃料に変わる新しい世代のエネルギーなどないのです。産業革命以来、大きく普及したエネルギーは化石燃料しかなかったでしょう。核はほとんど役に立っていません。

CO2削減については笑い話も多くありますが、ここでは避けておきましょう。数百年たって免罪符や魔女裁判のようにおぞましくはあるけれど、笑い話になっているかも。でもエネルギー保存則は、人知を超えた自然法則ですから、たとえ人類が滅びても残っています。エネルギー保存則を基に考えるのと、CO2削減で考えるのとでは、そのような決定的な違いがあるのです。

いうまでもなく化石燃料も核も環境破壊をしています。ただこれをCO2だけでとらえると大きな間違いになります。温暖化、異常気象、そのすべてをCO2に帰するのは間違っています。

例えば東京の気温は以前と比べて3度上昇しました。大阪は2度だそうです。CO2排出による地球の平均気温の上昇は0.6度と言われています。明らかに都市部で平均気温が上昇しているのです。えねるぎぃっ亭では、エネルギーの基本法則から、人が消費したエネルギーは最後は熱になることに注意しましょうと主張しています。都市部では人があらゆる活動にエネルギーを消費しています。都市部では人が活動することにより、大量の熱が発生しているのです。

日本近海の海水温が上昇しています。場所によっては1℃ほど。水は空気に比べて段違いに温まりにくい。だから1℃上昇したのには、何か大きな訳があるでしょう。えねるぎぃっ亭では火力発電(原子力発電)の効率と、海水に放出される熱エネルギーの関係を理解するよう主張します。例えば原発の効率は約1/3ですが、これは残った2/3、つまり電力の二倍の熱エネルギーを海に放出していることを意味します。原発は通常百万キロワット程度ですから、海には二百万キロワットの熱が放出されます。家庭用の電気ヒーターは通常Ⅰキロワット程度ですから、原発のある海岸の海中に、家庭用電気ヒーターが二百万台並べられているのと同じことになります。原発が稼働すると、その近海の海水温は当然上昇します。また水は温まりにくいが冷めにくくもあります。高度経済成長以来、数十年をかけて、日本では火力発電からの熱エネルギーが海に放出され続けています。冷めにくい海は、この熱をずっと我慢強く蓄え続けています。これで海水温が上昇しても不思議ではありません。海水温が上昇すると、寒流の魚が日本近海を嫌う可能性があります。また台風が日本近海に近づいても勢力を失いにくくなる可能性もあります。これらがすべてCO2によるものと考えることは薄っぺらな文化であり、恐ろしく非科学的な態度であるとえねるぎぃっ亭は考えています。

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