ホーム会の目的現代は化石燃料社会です

現代は化石燃料社会です

データで見てみましょう Ⅰ

一次エネルギー供給をエネルギー種別で見てみましょう。一次エネルギー供給とは、とりあえずもともとのエネルギー源と考えておきます。例えば電気は一次エネルギーではありません。何かから発電しなければならないからです。

一次エネルギーにはまず石炭、石油、天然ガスの、三種類の化石燃料があります。化石燃料はこの三種類しかありません。何故なら物質は、固体、液体、気体でしか、地上では大量には存在しないからです。現代社会は大量のエネルギー消費をしていますから、マイナーな存在形態は、エネルギー源として、役に立たないのです。数年前騒がれたシェールガス・シェールオイルは、それぞれ天然ガス・石油となります。化石燃料は有限な資源です。それも鉄やリチウムなどの元素と違って、使えば消滅する資源です。鉄も使えば廃棄されますが、そのうち天然の鉱山から採掘しにくくなったとき、埋め立て地が鉱山になるでしょう。燃えないゴミとして埋め立てられても、元素としての鉄は残っています。再生して再利用できるのです。それに対して化石燃料は使えば水と二酸化炭素に分解して、再生はできません。

エネルギー資源は化石燃料以外に核燃料があります。核燃料とはウラン235のことです。これも有限な資源です。かつて核燃料サイクルと言って、ウランの大部分をしめるウラン238が、原子炉の中でプルトニウム239に変わるのを核燃料として使うということが考えられました。しかし実際にはうまくいかないことが「実証」されています。あきらめるべきでしょう。そうすればウラン235だけしか、核燃料はないことになり、核は結局のところそれほど役に立たないことになります。唯一期待されるのは核融合ですが、これが実現し、大量のエネルギー供給を行う保証はありません。

エネルギー資源と原理的になりうるのは、化石燃料と核しかないのです。これをしっかりと理解しなければならないのですが、それを多くの人が認めたがらない状況です。これはエネルギー関係専門家の責任です。怪しげな幻想を振りまくことはやめないといけません。

資源によるエネルギー以外の一次エネルギーは、自然エネルギーになります。一次エネルギーには、語呂合わせのようですが、資源と自然しかありません。

図に日本、ドイツ、アメリカ、中国の一次エネルギーの割合を表す円グラフを、IEAのホームページ時からダウンロードしたものを示しています。一次エネルギーとしてどの国も、圧倒的に資源エネルギー、それも化石燃料が多いことがわかるでしょう。すべての国で化石燃料が3/4あるいはそれ以上になっています。現代社会が化石燃料社会であることを示しています。それにしても日本の化石燃料の割合の多さは、際立っていますね。右下の数字はトータルの量です。単位はMtoe(メガ石油換算トン)という単位です。日本がドイツより多いのは、ほぼ人口に比例していると考えてよいでしょう。アメリカは日本より人口が二倍半ほど多いのですが、一次エネルギー供給でみるエネルギー消費は、五倍ほどになります。一人当たりのエネルギー消費は、アメリカは他の国を圧倒して多いことになります。アメリカは数年前までエネルギー消費第一位の国でしたが、今は中国がエネルギー消費第一位になっています。