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北海道地震に思う

今年の夏は大災害が続いた年でした。

石炭火力はだめ?

石炭火力を直ちにだめという人もいるようです。そのようなニュースが時々流れたりします。今日も毎日新聞の記事をインターネットで見つけました。ドイツでデモがあり、日本が最新式の石炭火力を導入し、また輸出するので、環境団体が反対しているという記事です。こんな記事が出れば、日本人なら反発したくなります。そんなに悪いことしているの?

でもドイツと日本で石炭火力が全電力量に占める割合を知っているのでしょうか? 実はIEAのホームページで簡単に調べられるのですが。

IEAのデータを見てみましょう。下線をクリックしてみてください。日本は33%くらいなのに対し、ドイツは電気の輸出入があるので、発電量でみるか消費量で見るかによって違いますが、40%以上を石炭火力に頼っているのです。しかも見てわかる通り少なくとも2015年は、石炭からのものが40%以上ある電気を、発電過剰で輸出しています。これは抗議しないのかな?

石炭が直ちにだめという発想は不毛だとえねるぎぃっ亭は考えています。発電の効率は最新の石炭火力ではガス化コンバインドサイクルという仕組みで50%に上ります。環境に良いとされるガス火力でも、仮に発電効率30%しかないような古い発電機と比べれば、50%の最新石炭火力のほうが、CO2の排出量で見ても、環境に良いのです。

そして発電効率30%しかない火力発電所は、残りの70%を通常海に捨てていることを指摘しないといけません。日本近海の温度が上昇していることは、気象庁のデータで明らかです。CO2で上がったと言われる気温の0.6度程度を超えて、1度程度日本近海の温度は上昇しています。空気より水のほうが温度は上がりにくいことは、小学校の理科の知識でもわかる常識です。水温が1度上がったというのはCO2のせいではない。直接日本人が数十年をかけてあっためたのです。えねるぎぃっ亭は、CO2による気候変動より、この変動のほうが、日本にとって深刻と考えます。海水温が高くなって、寒流のお魚が減ったなどというニュースも聞かれます。日本近海の海水温が上がれば、近づく台風も勢力を保ったまま日本に上陸します。

海水温が高くなる大きな理由が、発電所からの排水です。例えば原発一基はおよそ百万キロワットの電力をうみますが、解放された核エネルギーの1/3だけ電気に変わりますから2/3つまり電力の倍の二百万キロワットの熱が海に流されているのです。原発一基があれば、一キロワットのヒーターが二百万台海中に置かれているのと同じなのです。

原発輸出とは話が違います。発電効率が良い石炭火力の輸出もダメというのなら、発展途上国のエネルギーをどうしろというのでしょう。日本もドイツも直ちに現代社会をやめろと言うのでしょうかね。

明治半ばに石炭を排除する自然エネルギー産業革命として、琵琶湖疏水がありました。素晴らしい発想だったと思います。だが、京都も化石燃料を多用した時代の流れに流され、路面電車廃止など行ってしまいました。CO2対策としては、いやそれよりも大切な、末永く続く自然エネルギーで支えられる社会を建設するには、一番いけないことをやってしまったのです。

現代社会は化石燃料に頼り切った社会です。自然エネルギーで支えることはできません。今は必要な化石燃料を上手に使いながら、社会を自然エネルギーによって支えられる社会へと変えていかなければなりません。そのためには思考停止に陥る、石炭火力はだめ、原発はだめ、という単純Noの態度をやめ、エネルギーをしっかり理解することが必要だと、えねるぎぃっ亭では考えています。

その理解の上で、えねるぎぃっ亭は次のように考えます。古くなり使えなくなった発電装置は廃棄し、新しいものに取り替えなければなりません。原発は少なくとも新規に作るべきではないと考えます。これははっきりと、国民的にまた政治的に、合意すべきです。古くなった原発や石炭火力は、最新の石炭火力に必要ならば置き換えます。ただし自然エネルギーで支えられる社会に変えながら。社会の変化が進行したら、化石燃料消費の必要性が下がるでしょう。その分石炭火力を減らせます。